クロガラシ(BB)とハクラン(AACC)の体細胞雑種作出
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概要
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クロガラシと雄性不稔性ハクランの間で,KAO et al.(1974)のPEG-高pH・高Ca法によって細胞融合を行った.融合処理後の培養によって, 3種類の再分化培地で約10%のカルスから茎葉が分化し, そのうち1個が雑種の形態を,他はいずれもハクランの形態を示した(Table1).1個体の雑種性は,体上げ後の形態の比較において両親種の特性を合わせ持ったこと,酸性フォスフアターゼの分析において両親種のバンドを合わせ持ったこと及び2n=54の染色体を有したことによって確認された(Table2,Figs.1,2). 細胞融合によって得られた雑種植物は,Brassica属のA,B,C3ゲノムを合わせ持つ3基6倍体であると推定された.また同植物は片親のハクランと同様に,花糸が短く葯が小型で花粉が形成されない雄性不稔性を示した.
- 日本育種学会の論文
- 1989-06-01
著者
-
吉川 宏昭
(株)タキイ種苗
-
由比 進
農研機構東北農研
-
平井 正志
農研機構野菜茶研
-
平井 正志
野菜・茶業試験場野菜育種部
-
吉川 宏昭
野菜・茶業試験場
-
由比 進
野菜・茶業試験場
-
山岸 博
野菜・茶業試験場
-
由比 進
農業・生物系特定産業技術研究機構 野菜茶研
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