母子間同種末梢血幹細胞移植を施行した急性骨髄性白血病
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概要
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症例は24歳, 男性.急性骨髄性白血病のため, 2001年12月当院入院.寛解導入療法にて寛解となり, 地固め療法(3回)後, 2002年5月退院.2003年1月再発し, 2回の寛解導入療法にて完全寛解となった.再発時よりHLA一致ドナーを検索していたが, 血縁者及び, 骨髄バンクにて見つからず, 臍帯血バンクにも十分な細胞数の臍帯血は存在しなかった.マイクロキメリズム検査で, 母の末梢血に本人のリンパ球が認められ, 2003年8月母子間同種末梢血幹細胞移植を施行した.前処置は, TBI+CYで, GVHD予防にはFK506+短期MTXを使用し, CD34陽性細胞は3.1×10^6/kgで, HLAは3座不一致であった.day12に生着し, 急性GVHDはgrade3 (stage : skin 3, liver 3, gut 3)であった.経過中アスペルギルス肺炎, カリニ肺炎を合併したが, 改善した.移植後1年7ヶ月が経過したが, 慢性GVHDとして, 口内炎, 限局性の皮疹を認めるのみで, 再発の所見はなく, 経過良好である.
- 北関東医学会の論文
- 2005-08-01
著者
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星野 匠臣
群馬大学 院・医・生体統御内科学
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星野 匠臣
済生会前橋病院
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佐倉 徹
群馬大学 院・医・生体統御内科学
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佐倉 徹
済生会前橋病院 白血病治療センター
-
佐倉 徹
済生会前橋病院
-
佐倉 徹
群馬県済生会前橋病院血液内科
-
佐倉 徹
済生会前橋病院血液内科
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宮脇 修一
群馬大学 院・医・生体統御内科学
-
宮脇 修一
済生会前橋病院
-
高田 覚
群馬県済生会前橋病院 白血病治療センター
-
宮脇 修一
群馬県済生会前橋病院 白血病治療センター
-
高田 覚
済生会前橋病院 白血病治療センター
-
土岐 典子
済生会前橋病院 白血病治療センター
-
石埼 卓馬
済生会前橋病院血液内科
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入澤 寛之
済生会前橋病院血液内科
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土岐 典子
群馬県済生会前橋病院内科
-
石埼 卓馬
群馬大院・医・生体統御内科学
-
土岐 典子
済生会前橋病院血液内科
-
高田 覚
済生会前橋病院
-
入澤 寛之
群馬大学 院・医・生体統御内科学
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