1.「総合人間科」の教科について(教科論)(I.「総合人間科」3年間の実践 : その成果と課題)(<特集>文部省研究開発 新教科「総合人間科」の実践研究(第4報))
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概要
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総合学習としての新教科「総合人間科」の教科論を次の観点から述べる。普通高校の生徒の実態変化と学校の実状を踏まえた、教育改革の核となりうる「総合人間科」の教科像を、新たな学びの意義をつかみ・他者へのヒューマンな関係を広げ・開かれた学校を展望する教科として明らかにする。次に高校教育における「総合の概念」を「生きる力」との関連から探る。高校生は「現代の課題」を自らの問題として学ぶことではじめて「総合」の意義に気づく。その中から自分の人生課題を模索していく。これが「生きる力」である。私たちはこれを「自分の人生の自覚的選択」とし総合人間科の全体目標とした。また学びの中心となるフィールドワークを学校行事と一体化させることにより「総合学習」は教職員・生徒・保護者・地域を取り込み新しい学校像を創る可能性を秘めた教科として位置づけた。最後に「総合学習」の新しい評価観点を示すとともに、基礎・基本と総合学習の関係、また総合学習が陥りやすい問題点を考え、教科論としての課題を提起したい。
- 名古屋大学の論文
- 1998-10-15
著者
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