多雨年の水田転換畑における中・晩生ダイズの生育経過型について

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概要

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中・晩年ダイズ72品種を供試して,多雨年における品種の生育特性と収量性との関係を検討し,さらに'79年の実験にも共通して供試した35品種によって両年の生育特性を比較した。(1)多雨年の気象条件では栄養生長量が不足し,主茎長で32%・主茎節数で14%,総節数で27%減少し,1株稔実粒数では大きく48%も減少し,開花盛期後の天候の回復によって百粒重が5%増加したものの子実重は'79年より47%減少した。(2)高収が得られなかったため,1株粒数と百粒重の相互関連でみた多収を得やすい品種の草型を限定することはできなかった。(3)収量で上位を占めた10品種の生育経過型は,相対的にCD型(アキシロメ),cD型(丹波黒・玉錦・ゴガク)およびCd型(アソムスメ・アソマサリ・ヒュウカ・アキヨシ・アキセンゴク・ホウギョク)の3型に類別できた。しかし,これらの類別型が生育環境によって変る品種(ヒュウガ・アキヨシ)もあるが,多くは不変であった。
日本作物学会の論文
1981-12-10

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