礫耕における培地のチッソ濃度とラッカセイの生育

概要

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礫耕によって、ラッカセイの開花期以後の培地のチッソ濃度を25,50,100,200,40ppmの5段階とし、その生育におよぼす影響を調査し、以下の結果を得た。1.全乾物重、全子実重、乾物分配率、根粒着生密度などの形質はチッソ濃度に対して大きな反応を示したのに対し、完熟子実重歩合、完熟子実100粒重、子実の脂肪、タンパク含量などの形質の反応は大きくなかった。2.全乾物重、全子実重、子実への最大乾物分配率などでは、品種間で培地チッソの最適濃度の差が認められ、いずれの形質についても干葉半立の最適濃度はジャワ13号より高かった。3.根粒着生密度のチッソ濃度反応には、品種間差は認められず、両品種とも根の乾物1g当たり根粒数においては200ppmまで、根の乾物1g当たり根粒重においては100ppmまで、チッソ濃度の上昇に従い急減した。4.チッソ濃度による脂肪、タンパク含量の変動は小さかったが、干葉半立では50〜100ppmで、ジャワ13号では200ppmで最高値を、400ppmでは両品種とも最低値を示した。脂肪、タンパク含量間の相関係数を求め、干葉半立で+0.996、ジャワ13号で+0.870の値をえた。
日本作物学会の論文
1978-12-15