水稲品種における無毛性の導入に関する研究 : II. 無毛性の遺伝様式と〓毛の変異
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概要
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1.葉毛のF_2およびF_3における分離比を調べると同時に, F_3系統については葉毛と〓毛の関係についても調査した。2.F_2およびF_3では新たに-の表現型が認められた。3.F_2での+と-の両表現型を同じ遺伝子型を有するヘテロ型とみなしたとき, 1遺伝子仮説に基づく〓 : +と- : --に対する理論分離比1 : 2 : 1に, 供試4組合せのうち2組合せが適合した。4.F_3の系統分離比は4組合せとも〓固定 : 分離 : --固定が1 : 2 : 1に適合した。5.F_3の分離系統内の分離比は4組合せとも〓 : +と- : --が1 : 2 : 1に適合せず, 2組合せは〓と+と- : --が3 : 1に適合した。6.無毛性には1遺伝子が関与していると考えられるが組合せによって一様ではなく, 特にF_2およびF_3の分離系統内の分離比のごとく, 個体単位での分離比が1遺伝子仮説に適合しない場合があった。7.F_3での葉毛と〓毛の関係をみると, 葉毛の少ない系統は〓毛も少なかった。また組合せにより〓毛の程度に差がありLabelleからはCS-S4よりも, コシヒカリからはトドロキワセよりも〓毛の少ない雑種が得られた。このような差は組合される両親の〓毛の程度と関係が深かった。
- 日本作物学会の論文
- 1977-03-16
著者
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