傾斜地における水稲畑かん栽培の実態と問題点
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概要
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畑地営農の改善策として水稲作を導入する場合, その適応技術を明らかにする必要があり, 坂井台地の笹原地区で現地調査および追肥試験を行なった。1実施農家5戸のうち最も良好であったのはA農家で, 播種前の整地, 除草対策, 施肥条件が適当であった。他の農家は発芽の不揃い, 雑草の多発が悪い影響を与えた。収量はA農家で玄米45kg/aを得た。2傾斜畑では, 上部と下部で肥料養分や土壌水分などに差があると考えられるので, 下部ほどやや少なめに施すことが必要である。またかんがいの量は上部と下部の土壌水分の過不足をどう調節するかは今後の検討をまちたい。3追肥量は地力や前作との関係を充分に考慮し, そ菜類の輪作跡では1.0〜1.2kg/a位が適当であろうと考えられた。
- 日本作物学会の論文
- 1967-03-25
著者
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