大豆における光中断感応性と開花に必要な最少短日処理日数の品種間差異
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概要
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大豆の早晩性の品種間差異の生理的機構究明への道を開くため, 大豆の中晩生品種を用いて, 短日条件下の光中断処埋に対する感応の品種間差異を見た. 中生品種の堅莢と兄は 10 分間の光中断でもなお短日の効果を失わず, 晩生品種の九州5号では 10分間の光中断で半数の個体は完全に短日効果を失い, 雪転では1分間の光中断で半数個体の, 10分間の光中断では全個体の短日効果を完全に失つた. また開花に必要な最少短日処理日数にも明らかな品種間差異を示し, 堅莢と兄は 1日の短日処理により開花を促進し, 九州5号では4回以上の短日処理で開花し, 雪転では5回以上の短日処理を必要とする. なお, 本実験は山梨県北巨摩郡武川村の塩原修氏の圃場を借りて行なつたものであり, しばしば同家の人々に労力的御援助を得た. また用いた種子は奈良県農試 (雪転・九州5号) 長野県農試桔梗ヶ原分場 (堅莢・兄) 新潟農試 (堅莢) からの分譲を受けた. お世話になつた方々に厚く御礼申上げる.
- 日本作物学会の論文
- 1961-04-01
著者
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