ジラムの F344 ラットおよびビーグル犬における慢性毒性に関する研究

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ジラムを一群雌雄80匹のF344ラットに飼料中濃度0, 20, 200および2000ppm (雄0, 0.70, 6.9, 74mg/kg/日, 雌0, 0.83, 8.5, 91mg/kg/日)で104週間投与した.投与の26, 52および78週後に雌雄各8匹を屠殺し毒性の途中経過を調べた.また, 一群雌雄6匹のビーグル犬に0, 0.2, 1.0および5.0mg/kg/日の用量をゼラチン・カプセルで104週間投与した.ラットでは2000ppm群において飼料摂取量減少を伴う低体重が持続した.200ppm以上の投与群の雄あるいは雌では軽度の貧血, GOTとGPTの上昇, 総コレステロールとカルシウムの減少, 甲状腺, 肝臓および脾臓重量の増加, 腎臓と下腿筋重量の減少, 骨髄および脾臓における(髄外)造血亢進, 前胃角化亢進, 甲状腺の濾胞上皮過形成, 坐骨神経および下腿筋の変性・萎縮および脛骨骨端板の閉鎖不全が観察された.また, 組織病変の減少が雌雄の心臓, 肝臓および腎臓の加齢性病変, 雄の甲状腺C細胞過形成, および雌では乳腺腫瘍と過形成に認められ, さらに, 下垂体腫瘍の減少が雄の全投与群で観察された.イヌでは5.0mg/kg/日群で持続性の下痢・軟便とALP, GOTおよび総コレステロールの増加がみられた.以上の結果, 無毒性量をラットは20ppm(雄0.70, 雌0.83mg/kg/日), イヌは1.0mg/kg/日と判定した.
日本農薬学会の論文
1997-08-20

ジラムの F344 ラットおよびビーグル犬における慢性毒性に関する研究

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