回転金膜電極を用いた示差パルスアノーディックストリッピングボルタンメトリーによる鉄鋼中ひ素の定量(湿式化学分析)(<特集>最先端の化学分析と物理解析)
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概要
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A simple, rapid and reproducible method is described for the direct determination of arsenic at the μg/g level in iron and steel based on differential pulse anodic stripping voltammetry without any separation of iron matrix. Electroinactive arsenic (V) was chemically reduced to arsenic (III) by potassium iodide prior to the stripping voltammetric determination. The interference of iron (III) was eliminated by reducing it with potassium iodide to iron (II). The generated iodine was reduced with L (+)-ascorbic acid. Arsenic (III) was electrodeposited from a 3 ml aliquot of the acid solution (0.3M HCl-0.1M HNO_3-0.15M Kl-0.1M L (+)-ascorbic acid, pH=ca. 0.1) containing 3 mg of a sample on a rotating gold-film electrode (gold plated on glassy carbon) at -0.5V vs. SCE for 180 s. The deposit was then anodically stripped at a scan rate of 40 m V/s to +0.2 V vs. SCE. The calibration graph (peak height vs. concentration curve) prepared with standard arsenic solutions was linear in the range from 10 ng/ml to at least 40 ng/ml of arsenic and passed through the origin (correlation coefficient>0.998), with a sensitivity of ca. 0.2μA/(ngAs/ml). Antimony (III), bismuth (III) and copper (II) interfered with the arsenic determination severely. The proposed method has been successfully applied to the determination of 50.4 and 448.8 μg/g of arsenic in iron and steel, with relative standard deviations of less than 2.4% (n=5), without any troublesome preconcentration steps using harmful chemicals. For a deposition time of 180 s, about 80% of arsenic (III) was accumulated and the detection limit (3σ) was 1.0μg/g. The time required for an analysis was within 40 min.
- 社団法人日本鉄鋼協会の論文
- 1999-02-01
著者
-
田中 龍彦
東京理科大学大学院工学研究科工業化学専攻
-
田中 龍彦
東京理科大学工学部工業化学科
-
佐藤 亨
東京理科大学工学部工業化学科
-
石山 高
東京理科大学工学部工業化学科
-
石山 高
東京理科大学:(現)東京理科大学工学部工業化学科
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