Web データを対象としたナビゲーション指向検索用テストコレクション─ 設計と特性

概要

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本論文では,Web データを対象とするナビゲーション指向検索のためのテストコレクションの設計と特性について述べている。本テストコレクションは,第4 回NTCIR ワークショップのWEB タスクを通じて,Web 検索システムの検索性能を評価することを目的として構築されたものであり,検索実験において再利用可能である。ナビゲーション指向検索の中でも,検索者が既知の検索対象に関する代表的なウェブページを1 ないし数件検索することを想定した「既知事項検索」に焦点を当てている。100ギガバイトのウェブ文書,300 の多様な検索課題,及びその適合判定結果からなる。適合判定は,適合の可能性があるWeb 文書を対象として,課題によって表現されている既知事項に関する「代表性」を基準として行われた。さらに,この適合判定結果を用いていくつかの評価指標をもとに検索システムを評価し,その評価結果の分析により検索課題の種類およびWeb ページの形式と検索手法との間の関係を議論している。また,課題数による評価結果の安定性についても論じている。
国立情報学研究所の論文