事実・意見・知識に焦点を当てた観点に基づく複数文書要約(複数文書の処理)

概要

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本研究では,要約は,要約を受け取る利用者の情報要求・検索意図に応じて異なるタイプのものが求められると考える。ここでいう要約のタイプとは,(1)事実をまとめたもの,(2)意見性に焦点を当てたもの(3)知識を重視したものの3つを設定する。本研究では,トピックと要約タイプの組み合わせを観点と呼び,複数文書を対象とした要約を観点に応じて自動作成することを目的としている。本稿では,その具体的な手法として,文書ジャンルを4つの特性の集合として定義を行い,特性の違いを反映して要約のタイプの出力を切り替えるシステムについて報告を行う。ジャンル特性はSVMを利用して学習した結果に基づいて与えられる。特定のジャンル特性の文書だけから複数文書要約を構成する場合に,すべての文書から複数文書要約を構成する場合との結果の違いについて実験を行った。実験データは,前回のNTCIR-3 TSCのテストコレクション30トピックと,自分で作成した解説記事や社説を多く含む22トピックのテストコレクションを対象として,同じ実験を行った。
一般社団法人情報処理学会の論文
2004-05-13