第 36 次南極地域観測隊夏隊報告 1994-1995
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概要
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第36次南極地域観測隊夏隊16名(上田観測隊長), ドイツの交換科学者1名および越冬隊40名(召田隊長, 石沢副隊長)は, 1994年11月14日「しらせ」にて東京港を出発し, フリーマントル寄港後, 12月24日昭和基地に接岸した。翌年1月12日までに, 約1070トンの物資輸送を終え, 2月14日まで昭和基地施設更新建設工事, 大型短波レーダー設置ほかの作業を行った。氷床ドーム深層掘削計画では, ドーム往復内陸旅行を実施し, ドームふじ観測拠点で第35次拠点建設班と合流, 完成した新拠点で1月29日から9名による初越冬を開始した。昭和基地とその近辺では潮汐・海潮流, 生物, 測地, 気球回収予備実験, リュツォ・ホルム湾周辺露岸域とリーセルラルセン山域では地殼形成過程に関する地質調査, 測地, 生物などの観測を実施した。また往路に引き続き帰路の船上で, 海洋物理・化学・生物, 地磁気ほかの観測をしつつシドニーに到着した。第36次夏隊は順調な成果をあげ, 第35次越冬隊とともに3月28日空路帰国した。
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