作物乾燥剤がてん菜の種実に及ぼす影響
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概要
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1.作物乾燥剤デシコーンの処理がてん菜の種実に及ぼす影響について検討した。2.供試品種は導入2号で, 1960年8月10日に播種し, 1961年7月2日乾燥剤の処理を行った。3.処理液の濃度はSodium ethyl Xanthateの0.6%及び0.3%とし, 各株に30cc撒布した。処理株の種実は急速に水分を失い乾枯して茶褐色となり, 著しく脱粒し易くなる。この枯草作用は濃度の高いものほど急速であった。4.帯褐色種実は乾燥剤処理による障害は認められず, 種実重, 発芽力, 生育状況等無処理の種実に損色のない成績を示した。帯黄色種実は, 高濃度の処理では幾分の障害が認められたが, 低濃度では障害は現はれなかった。未熟な緑色種実は乾燥剤処理によって暗褐色, 軽小となり著しく品質を低下した。以上のように乾燥剤の処理では追熟を望むことは出来ないから処理適期を誤らぬよう, 注意しなければならない。5.乾燥剤で処理すると脱粒が極めて容易となり, 迅速に脱粒することが出来る。
- 神戸大学の論文
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