てん菜の季節別含水量と含糖量の関係について
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概要
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1. 1958年3月より1961年4月までの各種の試験結果を総括的に取りまとめて, てん菜の季節別含水量と含糖量の関係を検討した。2. 対しように使用した品種は導入2号, KW-AA, Cesena NSA, Trirave, Polyraveの5品種である。3. 成績は播種および収穫期別に取りまとめて。春播き, 秋播きとした。春播きの収穫期は高温, 多湿な時期で, 菜根中の含水量は平均80%以上, 根中糖分は11∿15%で低い。夏播きの収穫期は最も低温, 乾燥した時期で, 菜根中の含水量は平均75%以下, 根中糖分は16∿19%で最も高率を示している。秋播きの収穫期は初夏より梅雨期となり, 菜根中の含水量は平均81%以上, 根中糖分は8∿13%で最も低い。4. 含水量と根中糖分の関係は, 含水量75%以下のとき, 根中糖分16%以上, 75∿80%のとき13∿16%, 81∿85%のとき8∿13%, 85%以上のとき8%以下である。5. 菜根中の純糖率は, 季節的に多少の増減はあるが, 一定の変異はみられず, 含水量による影響は認められない。
- 神戸大学の論文
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