暖地における春作甜菜の栽培について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1.暖地における春作甜菜栽培の可能性を検べるためにGW305,GW359,GW443,本育192の4品種を, 3月13日及び4月1日の2回に分けて播種し, その生育状況及びBrixを測定した。2.地上部の生育は6月以後急速に進展し, その極点は7月の始めであつた。7月中旬以後は高温, 乾燥と成熟過程に入るため, 生育が衰え, 且つ外葉を次第に失うに至つた。3.根部の発育は地上部の生育の衰えたのに反し急速に進展しGW系統は1個500g以上, 本育192は350g以上に達した。4.Brixは予期に反して比較的高く, 7月1日で11∿13度, 21日で16∿17度, 8月10日で17∿18度に達した。[figure] [table] [figure] 5.薬剤撒布と天候に恵れて, 病虫害も少く, 殊に褐斑病の発生は予期に反して少なかつた。6.本年1回の春作の試作であるので断定は下し得ないが, 7∿8月の成熟期に乾燥すれば甜菜の春作も可能ではないかと考えられる。
- 神戸大学の論文
著者
関連論文
- 水稲乾田直播における土壤水分含量と出芽について
- 葉の損傷がてん菜の種実の収量に及ぼす影響について
- 暖地甜菜の生理生態学的研究-1・2-
- 暖地甜菜の生理生態学的研究 : 第 II 報 生育環境と根成分の季節的変化
- 暖地甜菜の生理生態学的研究 : 第 I 報 播種期を異にした甜菜の生育相について
- 甜菜における根部の生態学的研究-1・2-
- 甜菜における根部の生態学的研究 : 第 II 報 表土の深さが根系に及ぼす影響
- 甜菜における根部の生態学的研究 : 第 I 報 夏播き甜菜の根の発育に伴なう根系の変化と土壤温度の関係
- 作物乾燥剤がてん菜の種実に及ぼす影響
- 暖地における採種用甜菜(導入 2 号)の播種限界と抽苔, 開花, 稔実に関する生態的研究
- てん菜の季節別含水量と含糖量の関係について
- 暖地におけるてん菜の抽苔について(第2報) : 秋播きてん菜の抽苔行動について
- 暖地における甜菜の抽苔について(第 1 報) : 花軸の発育期について
- 暖地における春作甜菜の栽培について
- 生長抑制がてん菜の含有成分に及ぼす影響について
- 暖地におけるてん菜の含窒素量の季節的変化について
- 暖地甜菜の移植栽培について(第2報) : 苗の大きさが根中成分に及ぼす影響
- 暖地甜菜の移植栽培について : (第 1 報)苗の大きさが生育に及ぼす影響
- 暖地甜菜の生理生態学的研究 第2報 : 生育環境と根成分の季節的変化
- 葉の損傷がてん菜の種実の収量に及ぼす影響について