ポリアミドC-200および酢酸セルロースによるバンベイユ果汁中リモノイドの吸着
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概要
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バンペイユ果汁中のリモノイドを合成吸着剤により吸着除去することを検討し次の結果を得た。(1) 果汁中リモノイドの最適吸着条件はポリアミドC-200では、pH4.5で30分間の吸着であり、酢酸セルロースではpH4.0で30分間の吸着であった。両吸着剤とも果汁に対して2.0%の割合で最大吸着を示した。(2) 官能検査の結果、Kramerの順位法により5%有意差でポリアミドC-200の方が苦みが少ないことを認めた。風味の良さでは有意差は得られなかったが、酢酸セルロースの方がより好ましい傾向が認められた。(3) 官能検査とHPLCによるリモノイド量を比較したところ、リモニン量はポリアミドC-200で4.69ppm、酢酸セルロースで6.48ppmを示し、理化学的測定値と官能検査結果との間に相関が認められた。(4) 果汁の風味を保つためには、適度な苦みを残すことも肝要であり、リモニン量は5〜7ppmが望ましいことが示唆された。
- 日本調理科学会の論文
- 1987-03-20
著者
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