関東地方におけるダイズサヤタマバエとその寄生蜂およびそれらの発生消長について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
The soy-bean pod gall midge, Asphondylis sp., has become a very important pest of the soy-bean in Japan, since it was first reported by KANZAWA (1924) in Yamanashi pref. However, life history of the midge has not been well elucidated. This experiment was made as one of the studies on life history of the midge. During the years 1955,1956 and 1957,investigations were conducted at Konosu, Saitama. Ten soy bean varieties showing weak resistance to the midge were chosen among the early, medium and late varieties, and were sowed three times. These gave chances of egg deposition to the midges from June to September during the period of adult emergence. Populations of larvae and pupae of the soy-bean pod gall midge and their hymenopterous parasites in inside of the pods were observed periodically at about 5 day intervals. Occurrence of the midges had a long period from early summer to late autum. A low fluctuation curve of occurrence was found during from the end of June to the middle of August. However, population increased very rapidly in the middle or at the end of August, and reached the highest peak in September of each years. A high population continued from the late August to the early October. Four species of hymenopterous parasites as natural enemy of the soy-bean pod gall midge were reported ; Tetrastichus sayatamabae, Phylomacroploea pleuralis, Pseudocatolaccus sayatamabae and Pseudocatolaccus sayatamabae. These species were found from the larvae of the pests reared at Konosu, Saitama. Among these parasites the rate of parasitism of P.pleuralis was highest, the avarages being 13.5% in 1956,and 18.1% in 1957. T.sayatamabae followed this, 11.6% in 1956,and 12.3% in 1957. P.sayatamabae and P.tamabae were very rare. Occurrence of the parasites began at the end of August, and population density was highest in the middle or the end of September. Types of parasitism were found to be ectoparasitism in P.pleuralis, and endoparasitism in P.sayatamabae and in P.tamabae. But we could not well elucidate the type of parasitism as to T.sayatamabae.
- 日本応用動物昆虫学会の論文
- 1959-06-30
著者
関連論文
- D108 チャバネアオカメムシとクサギカメムシのササゲとダイズにおける発生消長(生活史)
- マメ科牧草の害虫コフサキバガに関する研究 : I.形態ならびに分布
- ツマグロヨコバイの摂食行動に関する研究 : 第2報 成虫の口針挿入頻度
- ツマグロヨコバイの摂食行動に関する研究 : 第1報 寄主植物への口針挿入
- 関東地方におけるダイズサヤタマバエとその寄生蜂およびそれらの発生消長について
- 126 シロイチモジマダラメイガの生態に関する研究 I. 莢内における幼虫の死亡とその原因について(昭和34年度日本農学会大会分科会)
- 111 マメシンクイガおよびシロイチモジマダラメイガの分布について : I. 関東地方における両種の混在状態(昭和33年度日本農学会大会分科会)
- 22 関東々山地域におけるシロイチモジマダラメイガとマメシンクイガの分布に関する研究 (予報)(昭和32年度日本農学会大会分科会)
- 48. サヤタマバエ寄生蜂の幼虫および蛹について(昭和31年度日本農学会大会専門部会)
- 43. ヒメコガネに対する有機燐剤および有機塩素剤の効果について(昭和30年度日本農学会大会分科会)
- C106 シロイチモジマダラメイガの寄主植物の地理的変異と産卵習性(寄主植物選好・耐虫性)
- イチモンジカメムシおよびホソヘリカメムシ卵の野外設置による卵寄生蜂の寄生率の向上
- C211 卵寄生蜂による大豆サヤメイガ類の生物的防除(天敵・生物的防除)
- ハスモンヨトウの耐寒性と越冬に関する研究 : V.南房総における越冬の可能性
- ハスモンヨトウの耐寒性と越冬に関する研究 : IV.冬季における幼虫の日周活動
- ハスモンヨトウの耐寒性と越冬に関する研究 : III.越冬に必要な環境条件に関する実験的考察
- ハスモンヨトウの耐寒性と越冬に関する研究 : II.虫体凍結温度と低温致死温度
- ハスモンヨトウの耐寒性と越冬に関する研究 : I.各発育段階における低温の影響
- B5 ハスモンヨトウの越冬について(生活史・分布)
- E6 イチモンジカメムシの休眠(生活史・分布)
- E49 イチモンジカメムシの休眠と日長条件(生活史・分布)
- E22 ハスモンヨトウの越冬北限地域推定の試み(天敵・生物的防除・生活史・分布)
- R17 ハスモンヨトウの飛しょう高度(発生予察・被害解析・防除技術)
- Q08 卵寄生蜂を利用したカメムシ類防除の試み(天敵・生物的防除)
- E13 ハスモンヨトウの耐寒性(生活史・分布)
- D45 ハスモンヨトウの耐寒性(生理学)
- A9 ダイズ莢メイガ Etlella zinckenella と E. hobsoni の生態的諸性質のちがい(生態)
- 水稲の生育後期におけるツマグロヨコバイの吸汁部位
- 農作物, 特に飼料作物を加害するヨコバイ類の摂食習性に関する研究 : III.摂食習性と被害-マメノミドリヒメヨコバイの吸害による同化産物の移行阻害
- シロイチモジマダラメイガおよびマメシンクイガの分布発生に関する研究 : 第 4 報世界における両種の分布とその寄主植物
- シロイチモジマダラメイガおよびマメシンクイガ越冬幼虫の耐寒性に関する 2, 3 の実験
- D57 牧草への施肥がアワヨトウ幼虫の生存とクモの捕食に及ぼす影響(生理学)
- アワヨトウ成虫の羽化から産卵までの行動
- 牧草を食いつくすアワヨトウの幼虫密度
- 32.アルファルファのアブラムシの生態に関する研究 : 第3報アルファルファの生育段階や寄生部位の違いとエンドウヒゲナガアブラムシの増殖について(病虫害,第18回発表会講演要旨)
- 31.アルファルファのアブラムシの生態に関する研究 : 第2報エンドウヒゲナガアブラムシの増殖と温湿度について(病虫害,第18回発表会講演要旨)
- 30.アワヨトウの発育・歩留りに及ぼす作物の影響(病虫害,第18回発表会講演要旨)
- 29.ギシギシを食害する昆虫について : 牧野有害雑草の生物的防除の観点から(病虫害,第18回発表会講演要旨)
- 牧草地における土壌害虫に関する研究 : II.土壌害虫の季節的変動
- 牧草地における土壌害虫に関する研究 : I.ラジノクローバ,オーチャードグラスの単播および混播圃場における土壌節足動物相
- アルファルファ圃場における土壤害虫
- 326 アブラムシの天敵とその捕食能力II(生態学, 線虫学, 昭和43年度日本農学会大会分科会)
- 163 ヨコバイ類の摂食タイプII. イネ科作物に対する口針挿入状態の比較(生態学, 昭和43年度日本農学会大会分科会)
- 251. ヨコバイ類のFeeding type
- 125. アルファルファのアブラムシの個体数におよぼす天敵の働きについて
- 124. アブラムシの天敵とその捕食能力
- 138 コフサキバガの分布(生態学, 昭和41年度日本農学会大会分科会)
- シロイモチジマダラメイガの発育に及ぼす温湿度の影響
- 関東地方におけるシロイチモジマダラメイガの生態と被害
- シロイチモジマダラメイガおよびマメシンクイガの分布・発生に関する研究 : 第3報 本邦における両種の分布
- 関東地方におけるマメシンクイガの生態と被害
- シロイチモジマダラメイガおよびマメシンクイガの分布・発生に関する研究 : 第2報 両種の分布・発生と土壤との関係について
- 大豆によるシロイチモジマダラメイガの無菌飼育
- ダイズサヤタマバエの分布
- 農作物, 特に飼料作物を加害するヨコバイ類の摂食習性に関する研究 : I.成虫の摂食習性の比較
- ニカメイガ第2世代幼虫の水稲茎内における生息部位
- 1. シロイチモジマダラメイガの地理的分布
- 農作物, 特に飼料作物を加害するヨコバイ類の摂食習性に関する研究 : II.ヨコバイの発育段階における摂食習性の比較
- 電気掃除機を利用した草地害虫の捕集調査法及び掬取調査との比較
- 163. ヨコバイ類の摂食習性と被害 : ミドリヒメヨコバイによる同化産物の移行阻害
- 319 ヨコバイ類の摂食タイプに関する研究 III. ヨコバイの各発育段階における口針挿入状態(生態学, 虫媒ウイルス学, 昭和44年度 日本農学会大会)
- 1.ヒメトビウンカの摂食活動と卵巣発育の関係について
- ウンカ・ヨコバイ類の唾液鞘物質の採取方法
- 105 ツマグロヨコバイの攝食行動におよぼす食物条件の影響(昭和40年度日本農学会大会分科会)
- 163 ツマグロヨコバイの口針そう (挿) 入に関する研究(I) 口針そう入数について(昭和39年度日本農学会大会分科会)
- 89 ヨコバイ類の吸収機構に関する実験方法および装置について(昭和38年度日本農学会大会分科会)