マメ科牧草の害虫コフサキバガに関する研究 : I.形態ならびに分布
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概要
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1.コフサキバガはキバガ科に属する鱗翅目昆虫であって,本邦ではマメ科牧草特にラジノクローバの重要な害虫である。2.本種の成虫,卵,幼虫,蛹の各形態について述べた。3.本種は東南アジアからアフリカ東北部およびその周辺諸島にかけて広く分布する暖地性の害虫であっで,本邦では本州・四国・九州に分布するが,本州の北部および北海道には分布していない。本種の分布北限は宮城県北東部ないし岩手県南部の大平洋岸に始まり,宮城県の西部を通り,福島県を経て長野県の北部をかすめ,新潟県の西部を通って日本海側に抜ける地帯を考えることができる。4.本種の分布北限は年平均気温11℃線または最大積雪量50cm線によく一致する。これは分布を規制する要因として,冬期の低温や積雪が大きく関与していることを示しているものと思われる。5.本種は分布限界に近い地帯でもかなりの発生を見ることがあるが,これは本種が多化性で年間の増殖能力が大きいためと考えられる。
- 日本草地学会の論文
- 1967-12-20
著者
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