栽培時期の異なるイネにおけるニカメイガ幼虫の生育
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概要
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播種期,移植期を異にして栽培したイネにニカメイガ孵化幼虫を接種して,一定期間飼育し,その生育状態を調査した。1. 第1世代幼虫では,移植直後の生育不充分なイネでない限り,発育段階の若いイネに食入した場合に生育は良好であり,生存率も高かった。一般的にみて,移植後25∼30日の分けつ最盛期に孵化食入した場合に,幼虫はもっとも好ましい状態のイネを摂食することになろう。2. 第2世代では,出穂前のイネに食入した幼虫は,出穂以後のイネに食入した場合にくらべて,生育良好であり,生存率も高かった。3. 第1,第2世代を通じて,発育段階の若いイネが幼虫にとって好ましい食物であるのは,幼虫に対するイネ茎の栄養価,とくに窒素含量の季節的変化から説明できる。
- 日本応用動物昆虫学会の論文
- 1964-06-25
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