小学校養護教諭の内服薬に関する意識
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概要
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本研究は,養護教諭の内服薬に関する意識について調査し,保健室における内服薬の使用,管理のあり方を検討することを目的とした。調査対象は北海道の小学校に勤務する養護教諭とし,109名より有効回答を得た。保健室における内服薬使用については,「望ましくない」が69% (75名)であった。その75名の養護教諭は実際には使用することがある65.3% (49名)の回答があり,考えと実際の使用状況に違いが見られた。内服薬の使用は,「割合よく使用する」は1% (1名)のみで,「やむを得ない場合のみ使用する」が74% (81名)であった。内服薬使用時には68% (55名)が相談しており,相談相手は保護者が最も多かった。内服薬の管理については17.1% (14名),使用については45.1% (37名)が不安に感じていた。学校薬剤師との連携がとれていると回答した者は約5割であるが,学校医との連携がとれているとした者は2割に満たなかった。これらより養護教諭は内服薬の管理,使用ともに慎重に取り組んでいるという結果であったが,学校薬斉掴市,特に学校医との連携についての課題が明らかとなった。
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