社会変革における人間の位置
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概要
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本稿は,「変化する社会の秩序と組織」というタイトルの下でおこなわれた記念講演及びシンポジウムの概要を紹介し,社会変革における人間の位置に関する心理学的な基本問題を提起することを目的としている。ギャムソン(W. A. Gamson)は,社会的運動の発生条件と社会的秩序の確立に関して,社会の構造に起因する要件と人間の精神活動に起因する要件を挙げて,そのバランス調整から,社会変革を予測し理解することができると報告し,清水は,日本人学生によってなされた「模擬社会ゲーム」を紹介し,その特徴を報告,杉万は,日本企業の"イエ型組織原則"の特徴を挙げ,時代変化に対応するためには組織自体が自己変革する必要性があると解説し,組織変革における集団と個の動的相互規定について報告,北山は,日米間の行動様式の相違に着目し,社会的状況に対する人々の文化的な関わり方の重要性を報告した。最後に,これらの報告を概括し,社会の変革における人間の関わり方を捉えるための基本問題を提示している。
- 摂南大学の論文
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