トリ性腺刺激ホルモンに対する放射受容体測定法の検討

概要

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トリ性腺刺激ホルモンの測定のために4種類の放射受容体側定法を検討した。黄体形成ホルモンの測定には,妊馬血清性性腺刺激ホルモンとヒト絨毛性性腺刺激ホルモンで刺激した幼若ラットの卵巣,または成熟ラットの精巣から受容体を調製した。卵胞刺激ホルモンの測定には,妊馬血清性性腺刺激ホルモンで刺激した幼若ラットの卵巣,または成熟ウズラの精巣から受容体を調製した。ラットの黄体形成ホルモンまたは卵胞刺激ホルモンを標準品および放射性ヨウ素標識用の標品として用いた。産卵ニワトリの下垂体を採取してホモゲナイズしたものを希釈して4種類の受容体側定法で測定した。その結果,黄体形成ホルモンのどちらの測定系に対しても交差反応を示したが,その程度は小さかった。卵胞刺激ホルモンの測定系に対しては,ラットの卵巣を用いた系では明らかな交差性が認められたが,ウズラ精巣を用いた系では反応が見られなかった。これらの系をニワトリの性腺刺激ホルモンの測定に用いるために,ホルモン特異性に関する詳細な検討が必要である。
岐阜大学の論文
1995-12-28