ゲッ歯類の顎下腺におけるステロイドホルモンの代謝 : 1. ラット顎下腺におけるアンドロジェンの代謝
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ラット顎下腺はアンドロジェンの影響下にあることが知られているが,本実験では成熟雄ラットの顎下腺におけるアンドロジェンの代謝と経路をin vitroの方法により明らかにしようとした.ラット顎下腺では5α-水素添加酵素活性が高く,アンドロステンジオンおよびテストステロンはそれぞれ5α-アンドロスタン-3,17-ジオン,アンドロステロン,5α-ジヒドロテストステロン,5α-アンドロスタン-3α-,17β-ジオールに転換された.この場合,アンドロステンジオンの5α-ジヒドロテストステロンへの転換率はテストステロンの5α-ジヒドロテストステロンへの転換率よりも高い傾向を示した.次に,3H標識のアンドロステンジオンと14C標識のテストステロンを基質に用いて二重標識追跡実験を行った.5α-ジヒドロテストステロンの3H:14Cの値を基質の3H:14Cの値で除した値はインキュベーション開始後30分(5分,0.99;15分,2.22;30分,4.83)まで高まる傾向にあったが,その後60分(2.99)および120分(1.16)では低下した.
- 社団法人 日本畜産学会の論文
著者
関連論文
- ニワトリヒナのファブリシウス嚢におけるグルココルチコイド誘導性のアポトーシスに関する免疫組織化学的検討
- 胚発生過程の細胞生存および細胞死調節における細胞外カルシウムイオンの作用
- 研究用ウズラと野生系ウズラ集団におけるシトクロームb領域のPCR-RFLP解析
- ニワトリ (Gallus domesticus) の強制換羽における甲状腺刺激ホルモンmRNAと血中ホルモン濃度の変動
- ニワトリ甲状腺刺激ホルモンβサブユニットに対する特異的ペプチド抗体の作成と性質の検討
- 雌ニホンカモシカ眼窩下洞腺の脂腺における組織学ならびに脂質分析に関する二,三の知見
- ファブリシウス嚢におけるグルココルチコイド誘導性のアポトーシスに対するユビキチンの関与
- 性成熟過程におけるウズラ下垂体抽出物の等電点電気泳動像
- 哺乳類の卵胞刺激ホルモンに対する放射受容体測定法によるニワトリ下垂体前葉抽出物の解析 : 等電点電気泳動を用いた検討
- トリ性腺刺激ホルモンに対する放射受容体測定法の検討
- ヒメウズラ, 野生系ウズラとニワトリ白色ブロイラー間のシトクロームb領域におけるPCR-RFLP解析
- ニワトリの血漿メラトニンリズムに対する異なる光周期の影響
- 白色レグホ-ン種に見出された鶏冠異常肥大雌の内分泌的特色
- ニワトリ腎臓におけるステロイドホルモンの代謝
- ニワトリ排卵周期における卵胞膜ステロイドホルモンの変動ならびにin vitro卵胞膜におけるその代謝の変化
- ニワトリの卵管におけるステロイドホルモンの代謝
- ニワトリの下垂体前葉におけるステロイドホルモンの代謝
- ウズラの孵化時より性成熟までの血漿LHおよびテストステロン濃度変化
- ラジオイムノアッセイによる動物組織および体液中のエストラジオールおよびプロジェステロンの微量定量法
- 卵黄脂質中の脂肪酸組成の研究-2-鶏卵の孵卵過程における脂質の変動
- 卵黄脂質中の脂肪酸組成の研究-1-ガスクロマトグラフィーによる単純脂質と複合脂質
- ニワトリ松果体におけるメラトニンの免疫組織化学的証明と日周りズム
- 比較内分泌学的見地からみた家禽の性の分化
- ニワトリ松果体の小胞内腔面にみられる外節様構造
- ニワトリ卵胞膜と顆粒層におけるステロイドホルモン生産量の卵胞順位および排卵周期内の時間による差異
- ニワトリ卵胞膜および顆粒層におけるステロイドホルモンのin vitroでの代謝
- 種々の光周期変化に対するニワトリひな松果体におけるセロトニンN-アセチルトランスフェラーゼ活性の変動
- ウズラ松果体におけるセロトニンN-アセチルトランスフェラーゼ活性の光周期変化と諸薬剤投与の効果
- ゲッシ類の顎下腺におけるステロイドホルモンの代謝 : 2. ラツト顎下腺のステロイド代謝酵素活性の週齢にともなう変化
- ゲッ歯類の顎下腺におけるステロイドホルモンの代謝 : 1. ラット顎下腺におけるアンドロジェンの代謝
- マウス顎下腺の発達とアンドロジェン濃度
- 家畜の血漿中サイロキシンの定量法 : III. 測定精度に影響する要因の解明
- 家畜の血漿中サイロキシンの定量法 : II. 血漿中サイロキシン抽出法の検討
- ニワトリ松果体の形成過程におけるセロトニン合成に関する免疫組織化学的研究
- 鶏雛の純粋種と交配種の甲状腺機能の比較
- 恒温環境下における鶏雛の甲状腺機能の遺伝率およびその週令にともなう変化