研究用ウズラと野生系ウズラ集団におけるシトクロームb領域のPCR-RFLP解析

概要

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2家系の研究用日本ウズラ26羽、野生系日本ウズラ26羽を供試し、PCR-RFLPにより、1,075bpのシトクロームb(cytb)領域の制限酸素断片長多型解析を行った。PCRにより増幅した全てのシトクロームb領域を10種類の制限酸素で処理し、アクリルアミド電気泳動法により、泳動パターンを観察した。その結果、変異は研究用集団でAMの処理のみで認められ、2種類のハプロタイプAとBが観察され、それぞれ92.3%と7.7%を示したが、それに対して野生系集団では、10種類の制限酸素においてはそれぞれ同じ泳動パターンを示した。研究用集団における2種類のハプロタイプ間で求められた塩基置換率は0.77%であったが、野生系集団では塩基置換が見出されなかった。本実験において、研究用集団における遺伝的変異性は、野生系集団より高いことが示唆された。シトクロームb-RFLPの遺伝による研究用2家系におけるの後代検定結果、シトクロームわが母性遺伝をすることを示した。これらの結果よりAluIは日本ウズラのシトクロームb遺伝子領域の変異を観察するのに適切な制限酸素であることが明かになった。
1999-12-27