鶏の卵管子宮部(卵殼腺部)の細胞質可溶性画分(cytosol)のプロジェステロン•レセプター:産卵鶏と休産鶏との差異並びに排卵から放卵までの期間における変動

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概要

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鶏の卵管子宮部cytosolのP•レセプターの[3H]-Pに対する結合性を検討した結果,産卵鶏でも休産鶏でも解離定数(Kd)に差異は認められなかったが,子宮部1個当りの最大結合部位数(NBS max)は産卵鶏の方が休産鶏よりも大であった.子宮部cytosolのP•レセプター結合量(特異的[3H]-P結合量)は,cytosol蛋白質1mg当りおよび子宮1個当りのいずれの場合でも休産鶏では1日のうちで変動を示さなかったが,産卵鶏では排卵から放卵までの期間に変動を示し,Cytosol蛋白質1mg当りでは排卵後5〜8時間,15〜18時間および20〜23時間に増加し,子宮部1個当りでは排卵5〜12時間,15〜18時間および20〜23時間に増加した.以上の結果から,卵管子宮部CytosolのP•レセプターの結合能の変動は,少なくともその一部は卵殼形成と関連している可能性が推察された.
社団法人日本畜産学会の論文

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