マングローブ材の化学成分(第2報)

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概要

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マングローブ材の化学組成分の特徴を明らかにするために,タイ国産の9樹種についてクラーソンリグニン量,クラーソンリグニン中のメトキシル基量,アルカリ性ニトロベンゼン酸化分解によるS/V値,Maule呈色反応およびタンニン量等を測定し,さらに構成糖の分析も行なった。また,同一樹木の部位による組成分の比較および同一樹種の生育場所の相違による組成分の比較も行なった。その結果,マングローブは熱帯に生育しているが,必ずしも熱帯産広葉樹材の性質を示さず,リグニンについてはS. alba,B. gymnorrhizaおよびX. granatumのリグニンがやや熱帯産広葉樹材リグニンの性質を示したが,他の6樹種は温帯産広葉樹材リグニンに似た性質であった。タンニンは樹皮および材ともにX. granatumに多く含まれていた。また,部位による差も環境による差も認められた。
岐阜大学の論文
1985-12-15

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