アミスギタケおよびシイタケにおける菌体カルシウムの分布
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
アミスギタケおよびシイタケの菌糸体あるいは子実体に含まれているカルシウムを6つのフラクション(80%エタノール可溶,水可溶,IMNaCl可溶,2%酢酸可溶,0.6NHCl可溶,および不溶残渣)に順次分画後定量し,培養条件や菌体部位にもとづくカルシウム量の変動を研究し次の結果を得た。Aアミスギタケの場合1.暗所培養の方が明所培養よりも菌糸体カルシウム含有率が高く、各フラクションの比率も両者の間に大きな差異が認められた。2.培養日数の増加にともない,菌糸体のカルシウム含有率は低下した。3.培地のカルシウム濃度を増加させると,菌糸体のカルシウム含有率も増加し,主として水可溶およびNaCl可溶フラクションに蓄積した。Bシイタケの場合1.原基のカルシウム含有率は非常に大きく(0.56%),子実体の生長にともない急速に減少した(0.028%)。子実体の生育期間中は水可溶およびエタノール可溶フラクションが増加し,成熟段階ではNaCl可溶フラクションが増加した。2.子実体の各部位のカルシウム含有率は菌傘の表層(0.06%),菌柄の内部,同外部,菌傘の中心部,褶(0.017%)の順に減少した。
- 岐阜大学の論文
- 1984-12-15
著者
関連論文
- カルボキシメチル化によるサーモメカニカルパルプの改質 : 酸性基の選択的導入とその改質に及ぼす影響
- スルホン化によるサーモメカニカルパルプの改質 : 酸性基の導入と収率低下の影響
- マングローブ材の化学組成分(第1報) : 無機成分について
- クラフトパルプ中の残留リグニンの性状について(第1報)
- マングローブの化学成分(第3報) : 樹皮について
- マングローブ材の化学成分(第2報)
- パルプの漂白に関する研究-6-鉄の濃度による影響について
- 改良キノン添加アルカリ蒸解に関する研究(第1報)
- クラフトパルプの塩素による漂白-4-難漂白性着色物質の生成に関する蒸解温度の影響
- シイタケ原木としての針葉樹間伐材の利用
- パルプの漂白に関する研究-5-硫化ソ-ダ及び鉄の影響について
- アミスギタケおよびシイタケにおける菌体カルシウムの分布
- 小水力を利用する発電計画の調査研究
- 数種の針葉樹原木に接種したシイタケ菌菌糸の初期生長
- シイタケ原木の水分保持力
- パルプシ-トの強度的性質におよぼす紙力増強剤および部分アセチル化の影響
- 保水度とパルプシ-トの強度的性質との関係