カペラ・ゴーデン美術工芸学校を再考して : 使用者の体験を重視する工芸教育
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概要
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スウェーデンのカペラ・ゴーデン美術工芸学校における工芸教育は「地場産業や一般のユーザとの連携を考慮にいれた課題の工夫」がなされ,実生活から遊離しない実用品の作品制作が行われている。また制作者である学習者に対しては,実際の生活の中で工芸品を使用できる環境が用意されている。そしてこの使用者側の体験が,工芸品制作に対する改良や変更などへの注意を促し,制作への動機を導き出している。また制作に関する知識や技術の「蓄積とその活用」が,新たな作品制作に挑む学習者を支援し,このサイクルが継続的な活力を作り出している。本稿ではこのような工芸教育が,意図的に用意された仕掛けによって導かれている点を考察する。
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