人を誘導する道具の制作 : 作品「スタートフューセット」の制作過程を例に
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概要
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道具や環境は,人の行動と適切に対応させてデザインし配置することによって,「したい」ことを自然に「させる」ような機能を持つことができる。こうした機能を持ち得る適切なデザインをするためには,「可視性」,「対応付け」,「フィードバック」が適切かどうかを考慮しなければならない。そのためには,人間の行動や,その様になるべくして成った環境の中から「人間は何をしたいのか」や,「なぜ出来ないのか」という具体的な要因を観察によって獲得する必要がある。「スタットフューセット(壁掛け飾り棚)」は,このような考えを背景に,壁に掛けて物を置く行動を誘導し,使用者の「飾る」という願望を完成させる道具として制作する試みである。
著者
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