<報告>国際保健医療活動の授業展開とその評価

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茨城県立医療大学において, 2002年度から新たに「国際保健医療活動」の科目が開設された。そこで, 初年度の授業内容および受講生からの反応および成果を評価することにより, 教授内容および方法を検討する一助としたい。他の国際保健関連の科目を開設している看護系大学の約90%は3〜4年次に行っているが, 本学では1年次の開講であった。新カリキュラムの方針のひとつとしてEarly exposureが揚げられていたが, 国際保健医療活動への姿勢, 態度を早期に身につけるという点においては, 一定の成果が認められた。科目内容の理解としては, 履修当初は, 多くの受講生は, 途上国へ赴いて活動することを国際保健医療活動であると考えがちであるが, 国内の外国籍住民への対応においても保健医療職として必要な知識・技能を包括的に身につけていくことが重要であることを理解するための導入の機会となった。しかし, 看護の専門知識・技能を習得していない段階では, 国際保健医療活動の具体的内容に関する理解は不十分であり, 今後も継続的に国際的視点で専門分野を捉えなおす必要性がある。そのため, 看護学科に限定されるが, 4年次に開講予定である「多文化理解と看護」の役割は大きいと考える。
茨城県立医療大学の論文

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