<報告>看護系大学生に対する生と性の自己決定に関する学習会の実施と評価
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概要
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I大学における学生の性に関する健康の保持増進のために必要な教育の機会を提供することを通じて, 「生と性の意思決定」に関する知識と技能の修得効果を評価し, 今後のI大学における学生への性に関する健康の保持増進のためのアプローチの方向性を検討した。I大学における看護系大学1年生に対する「生と性の自己決定に関する学習会」を実施するにあたり, 対象となる学生(34人)に性行動, 性知識およびこれまで受けてきた性教育, および学習会前後の成果を検討するため自記式無記名アンケート調査を実施し, 分析した。避妊および性感染症予防のための具体的な性行動の実践にあたっては, 女性がイニシアティブを積極的, 主体的に取る割合は低い状況にあった。学習会前後の知識の獲得状況は, 今回の学習会において一定の効果があったが, 認識や価値観に変革をもたらす内容については, 変化がみられなかった。対象学生の年齢やこれまでに受けてきた性教育内容を考慮した教育内容, 方法の検討の必要性が示唆された。自己効力感やセルフ・エスティームを高めていく教育が基礎的に実施された上に, 性に関する教育が実施されることが望ましいことが示唆された。
- 茨城県立医療大学の論文
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