出産時の医療介入とマタニティーブルーズとの関連の検討
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概要
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病院出産をした女性216人,助産所出産した女性246人,診療所で出産した女性46人に,産後の3〜7日目と6〜8週目の2回,出産に関する質問紙調査を行った。1回目の質問は面談,2回目は郵送による回答とし,2回目の回収率は71.9%であった。1回目の質問紙はマタニティーブルーズの尺度であるSteinの尺度,2回目は産後うつ病の尺度であるEPDSを含んでいた。病院出産群と助産所出産群とを比較すると,マタニティーブルーズの数値は病院出産群で有意に高かった。その理由として,病院出産群は助産所出産群よりも医療介入が多く,産後の女性の不快感や苦痛の度合いも高くなり,それがマタニティーブルーズの数値を高めていることがわかった。医療は出産の安全性に貢献すると同時に,女性の心身の負担を増す点で両義的な側面をもっているといえる。
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