大学生の精神健康調査
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概要
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大学生の学校および家庭への適応状況を調べ, 精神的健康度をチェックする目的で, UPIを含む調査表を作成した.実施法としては授業時に配付し, つぎの同じ授業時に回収する方法によった.対象者はJil崎医療福祉大学の1,2年生で有効回収数は604名であった.UPIの訴え数平均値は9.7であったが, この値から訴え数の多い者89名, 少ない者56名を選びそれぞれをH群, L群として, 調査表の他の項目への応答を比較した.家庭生活でH群は両親のしつけや接し方に批判または不満を感じ, それゆえ反抗・批判・無視という態度をとる者が多かった.学校生活でも友が少なく, 友への感情も陰性または両価的であるとともに, 学校そのものにも不満を感じ将来を「暗い」とする者が多かった.つぎに調査表のなかの過去の問題状態にチェックのあった学生325名(P群)とチェックのない学生279名(N群)について, 他の項目への応答を比較したところ, H群とL群の比較に類似の結果が得られた.なおUPIの平均値もP群が高かった.特に家出, いじめられ経験, ノイローゼ, 自殺念慮の項では有意に高い.その他者項目について, 学科別, 学年別, 性別に比較を試みた.一貫して見られた傾向は2年生の方が, 1年生に比べて特に学校生活に不満や不安を多く感じているらしいことであった.学科別の特徴は人数の少ない項目がいくつかあったので省略する.
- 川崎医療福祉大学の論文
著者
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島田 修
川崎医療福祉大学医療福祉学部臨床心理学科
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保野 孝弘
川崎医療福祉大学医療福祉学部臨床心理学科
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綱島 啓司
川崎医療福祉大学医療福祉学部臨床心理学科
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木下 清
川崎医療福祉大学医療福祉学部臨床心理学科
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保野 孝弘
川崎医療福祉大医療福祉学部臨床心理学科
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島田 修
川崎医療福祉大 医療福祉 臨床心理学科
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島田 修
龍谷大学
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