<原著>大学生におけるソーシャルサポートの互恵性と自尊心との関係
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概要
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本研究は大学生におけるソーシャルサポートの互恵性と自尊心との関係を検討することを目的とした.大学生158名を対象とし, 質問紙法によって親と友人それぞれからの受けるサポート及びそれぞれへの与えるサポートが測定された.また同様にして, 知覚された互恵性, 自尊心, 負債感や負担感といった否定的感情が測定され, 知覚された互恵性に基づいて分類された3群間の自尊心や否定的感情の平均値の差が分散分析によって検定された.その結果, (1)親と友人どちらとの関係においても, サポートを受けすぎていると感じる者は, 与えすぎていると感じる者よりも負債感が強く, サポートを与えすぎていると感じる者は, 受けすぎていると感じる者よりも負担感が強かった.(2)友人との関係において, サポートを受けすぎていると感じる者は, 同等であると感じる者よりも自尊心が低く, 与えすぎていると感じる者よりも自尊心が低い傾向が認められた.
- 川崎医療福祉大学の論文
- 2000-12-25
著者
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島田 修
川崎医療福祉大学医療福祉学部臨床心理学科
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佐々木 新
川崎医療福祉大学大学院医療福祉学研究科
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島田 修
川崎医療福祉大 医療福祉 臨床心理学科
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島田 修
龍谷大学
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佐々木 新
川崎医療福祉大学医療福祉学部臨床心理学科
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