<原著>青年中年高年の箱庭における初発時間, 制作時間および使用玩具総数 : その年齢差と性差について
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概要
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本研究では, 岡山市および倉敷市に住む一般の青年・中年・高年の男女, 計58人に箱庭を制作してもらい, 初発時間(a)と制作時間(b)と使用玩具総数(c)に対する年齢差と性差による効果について検討した.独立変数は年齢層(青年・中年・高年)と性別とした.統計的検定の結果, (a)と(b)では年齢層と性別による効果は見いだされなかった.(c)では年齢層要因で効果は見いだされなかったが, 性別要因で女性の方が有意に多かった.(c)の平均値の男女差は, 青年と高年にくらべて中年では著しく小さかった.また, 先行研究で報告されている児童期から青年期を対象としたデータと比較検討した結果, (a)では不連続的, (b)と(c)では連続的であった.(a)と被験者の精神的状態の関係, また, (b)はどのように消費されたか, そして, (c)とライフサイクルとの関連性ついて考察した.
- 川崎医療福祉大学の論文
- 2000-12-25
著者
-
進藤 貴子
川崎医療福祉大学医療福祉学部臨床心理学科
-
島田 修
川崎医療福祉大学医療福祉学部臨床心理学科
-
石垣 明美
川崎医療福祉大学医療福祉学研究科
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島田 修
川崎医療福祉大 医療福祉 臨床心理学科
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島田 修
龍谷大学
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