社会的能力開発のための小人数グループ学習
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概要
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日本でも,教育手法が変化しつつある。この変化は,2002年4月に開始された小・中学校向けの新指導要領に反映されている。大学の学長も自らを含めた教育スタッフに対して,学生にとってより魅力的で学力向上に対する動機付けとなりうる新しい教授法の開発を促している。いわゆる「日本株式会社」も新卒大学生採用時に求める要素として,資格取得ではなくコミュニケーション能力や協調性を最も重視している。本稿はアラン・コーゲンと平木隆之の二名の教員による共同著作であり,テーマは学生のコミュニケーション能力や協調性を養成しうる授業手法の開発である。本稿は結論として,学生たちが授業の成果を生み出すことに対してイニシアチブを取るべきであることを指摘する。つまり,伝統的な「教員中心型(teacher-centered)」の授業に対して,「学習者中心型(learner-centered)」の授業への転換である。本稿はまた,「アジア太平洋経済論」において無人島ゲームを実施した際のデータに基づいて,われわれの実践する学生参加型授業や問題解決指向型授業が学生のコミュニケーション能力育成において有効であることを示している。
著者
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コーゲン アラン
国際文化学部国際文化学科コミュニケーション専攻
-
平木 隆之
国際文化学部国際文化学科比較文化専攻
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コーゲン アラン
School Of International Cultural Relations
-
平木 隆之
国際文化学部
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