特殊学級における交流教育の現状と展望 : 函館市立小・中学校の実践から
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概要
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特殊学級に在籍している児童生徒は,障害をもつがゆえに,心身の発達に遅れや偏りがみられる。従って,特殊教育においては障害の改善を重視した指導が展開される。と同時に,児童生徒の心身の調和的発達を促す上で,集団生活の中で社会性を養い好ましい人間関係を育てることが重要な課題となっている。函館市においては,特殊学級が設置されている小・中学校を始め,特殊教育諸学校と近隣の小・中学校などが積極的な交流教育を推進し,多くの成果が報告されている。交流教育は,心身に障害をもつ児童生徒のみならず,一般の児童生徒の人間性の育成にとっても重要な教育活動として,その意義が確かめられている。また,日常的な交流教育が推進でぎる利点を生かした特殊学級の交流実践は,各学校の実情に応じた様々な形態や内容が工夫され,一層の充実が図られている。本稿では,函館市立小・中学校特殊学級における交流教育の実践に視点をあて,現状を報告し,より充実した交流教育の在り方を展望したい。
- 北海道教育大学の論文
- 1991-03-25
著者
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石黒 一次
函館市立中島小学校,北海道教育大学情緒障害教育教員養成課程第3期生(1983年度)
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石黒 一次
函館市立西小学校
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佐藤 圭一
函館市立中部小学校:北海道教育大学情緒障害教育教員養成課程第5期生(1985年度)
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平澤 治寿
函館市立中部小学校
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梶 利明
函館市立日吉が丘小学校
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梶 利明
函館市立日吉が丘小学校:北海道教育大学情緒障害教育教員養成課程第6期生(1986年度)
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平澤 治寿
函館市立中部小学校:北海道教育大学情緒障害教育教員養成課程第7期生(1987年度)
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