<事例研究>登校拒否の予兆研究(その3) : 5年間の追跡調査
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概要
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登校拒否はさまざまな要因で発症してくる。登校拒否に関する研究が発症後の指導や治療に関するものが多い中で石黒は33項目からなる登校拒否傾向測定質問紙を作成し,登校拒否の予兆と考えられる行動を分析した。 本研究は,石黒が対象とした登校拒否傾向大・小群150名の出席・欠席状況を中心に追跡調査し,また,登校拒否と思われる長期欠席者の事例を分析することによって,登校拒否とその要因を明らかにしていこうとして実施された。調査の結果,出席・欠席状況では長期欠席者が登校拒否傾向測定質問紙の項目の中で,学校を回避しようとする項目を数多く選択していることが明らかになった。また,長期欠席の事例を分析していくなかで,長期欠席には性格特性が強く影響していることが明らかとなり,登校拒否傾向測定質問項目ならびに性格特性と長期欠席に関する作業仮説を立てるに至った。
- 北海道教育大学の論文
- 1989-03-11
著者
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藤川 文子
苫小牧市立緑小学校:北海道教育大学情緒障害教育教員養成課程第7・8期生(1987・1988年度)
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石黒 一次
函館市立中島小学校,北海道教育大学情緒障害教育教員養成課程第3期生(1983年度)
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石黒 一次
函館市立西小学校
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中村 貴愛
北海道教育大学情緒障害教育教員養成課程
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立山 文雄
北海道教育大学情緒障害教育教員養成課程
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藤川 文子
北海道教育大学情緒障害教育教員養成課程
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中村 貴愛
北海道教育大学情緒障害教育教員養成課程:函館市立昭和小学校
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