劒道のバイオメカニックス研究 : 第3報 打撃動作に及ぼす筋力トレーニングの影響
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概要
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本研究は、筋力トレーニングが剣道の面打撃動作におよぼす影響を検討した。被検者は大学剣道部学生男子11名であり、週3回の頻度で8週間にわたって、 1)アップ・ライト・ローイング、 2)ツー・ハンズ・カール、 3)ベンチ・プレス、 4)スタンディング・プレス、 5)シット・アップ、 6)フル・スクワット、 7)サイド・レイズ、 8)プル・オーバー、 9)ダンベル・ジャンプの筋力トレーニングを実施させた。トレーニングの前後には、形態計測、筋力測定および16㎜映画撮影による動作分析を行い、次のような結果を得た。筋力トレーニング後では、体脂肪率の有意な減少、除脂肪体重の有意な増加および握力・屈腕力・伸腕力・脚伸展力・背筋力の有意な増加が認められた。また、打撃動作では、竹刀最大振り上げ局面における手関節橈屈角度が有意に減少し、竹刀振り下げ時間が有意に短縮した。以上の結果から、剣道における筋力増強は打撃動作を小さくし、打撃力よりもむしろ打撃動作時間の短縮に寄与することが示唆された。
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