<特集>日本文学協会第五二回大会報告(第一日目) : 「学び」という出来事の成立に果たす文学の役割
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概要
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本論文においては、「学び」(学習)という出来事が成り立つために果たす文学の役割を考察し、国語教育において〈文学にできること〉を求める手がかりを探った。ルイーズ・ローゼンブラットの読みの理論を中心に、小森陽一・佐藤学・紅野謙介・田中実・デヴィッド・ブライヒ及び認知科学における構成主義理論を検討しつつ、主に教室において読みの〈出来事〉性を喚起する誘因をテクストの呼びかけの中に探る必要性を論じた。In this essay, I will consider the role of literature in the process of learning in order to find out what Japanese language education can do. To grasp the learning process, it is primarily necessary to make clear the mechanism of reading, that is, the process of what a text invites the student-reader to read and how he or she responds to it. In so doing, I will depend for my method mainly on Louise Rosenblatt's work while partially applying those of Yōichi Komori, Manabu Satō, Kensuke Kono, Minoru Tanaka as well as David Bleich's and other meta-cognitive constructionism.
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