<原著>職業的発達からみた看護婦学校看護教員講習会の意義 : 受講者の感想文の内容分析より
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概要
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本研究の目的は,看護婦学校看護教員講習会に参加した受講者の感想文における職業的発達に関連する記述内容を明らかにし,看護職者にとっての本講習会を受講した意義を検討することである.データは,本講習会を受講した看護識者40名が受講後に記述し,記名した感想文である.分析には,内容分析の手法を用いた.その結果は,感想文において受講者が,1)受講に際しての学習目標の設定・期待・不安.2)再学習による看護の職業活動に関連する知識・技能の新たな学習と再統合,3)習得知識・技能・態度の内面化とその活用・学習継続への意欲,4)自己評価と自己の今後の課題の明確化,5)人間的・学術的交流による視野の拡大と学習の推進,6)講習プログラムの評価について記述していたことを明らかにした.これらは,本講習会が看護識者の職業的発達を有効に促進する学習機会であることを示した.今後,参加者の背景やプログラムの過密性を考慮し,本講習会の目的の見直しや学習内容の精選が課題である.
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