構造化中長鎖脂肪酸トリグリセリドを含む液体補助食品は若年女性の体脂肪蓄積を増加させない
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概要
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10%の中鎖脂肪酸と90%長鎖脂肪酸からなる構造化中長脂肪酸トリグリセリド(SMLCT油)および長鎖脂肪酸トリグリセリド(LCT油)が体脂肪蓄積に及ぼす影響を, 18-29歳の若年健常女性10名を用いて比較検討した.被験者をランダムに5名ずつに分け, それぞれSMLCT群およびLCT群とした.おのおののグループの被験者にそれぞれSMLCT油あるいはLCT油を含む液体補助食品(1040kJ/day)を毎日, 12週間にわたり摂取させた.液体補助食品を含むエネルギー摂取量の平均値は, SMLCT群およびLCT群の間に差を認めなかった.12週間の実験期間を通して, 体重は増加傾向にあったが, SMLCT群およびLCT群の体重増加量は同程度であった.体脂肪率の増加率は実験期間を通して, SMLCT群に比べてLCT群で高値であり, 特に8週目で有意であった.実験前後の血液生化学検査値には, 全ての検査項目においてSMLCT群およびLCT群間に差は見られなかった.これらの結果から, SMLCT油はLCT油に比べて体脂肪蓄積を増加させない油脂であり, 食用油脂をLCT油からSMLCT油へ代えることは, 減量のための食事療法として利用可能であることが示唆された.
- 2001-03-30
著者
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笠井 通雄
日清製油株式会社研究所栄養生理科学分野
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松尾 達博
香川大学農学部
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松尾 達博
香川大農生物資源食糧化学
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笠井 通雄
日清製油株式会社
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松尾 雅子
広島経済大学健康スポーツ科学系
-
松尾 達博
香川大 農
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笠井 通雄[他]
日清製油株式会社
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