食事制限を伴わない軽負荷抵抗性運動療法は軽度肥満女性のエネルギー代謝を増加させ体脂肪を減少させる (香川大学五十周年記念号)
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概要
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The effects of light resistance exercise on resting metabolic rate (RMR), diet-induced thermogenesis (DIT) and body composition were studied in twenty mildly obese women aged 19-20 years. The subjects were randomly assigned to one of the following two groups: a light resistance-training group (n = 10), and no-exercise control group (n = 10). In the training group, subjects performed resistance exercises with pairs of 2 kg dumbbells everyday after supper for about 20 min. All subjects were seen individually each week for nutritional counseling, with the emphasis on behavior modification that included recording daily food intake. Subjects underwent several measurements (body composition, RMR and DIT test) before starting the experiment and after 12 weeks. During the 12-week experimental period, body weight and body fat decreased significantly in the training group without reducing fat free mass (FFM). The training group significantly increased RMR and DIT, adjusted for body weight. Changes in metabolic parameters and body composition were negligible in the controlgroup. These results suggest that light resistance exercise decreases body weight and body fat without reducing FFM in relation to increasing RMR and DIT.食事制限を伴わない軽負荷抵抗性運動療法が安静代謝率(RMR), 食事誘発性体熱産生(DIT)および体組成に及ぼす影響について, 19～20歳の軽度肥満女性20人を対象として検討した。被験者を抵抗性運動群と対照群にそれぞれ等人数ずつ分け, 抵抗性運動群には2kgのダンベルを用いた抵抗性運動を毎日夕食後に約20分間実施させた。実施期間については12週間とした。食事については制限をしなかったが, 摂取栄養素の過不足が生じないように毎日の食事を記録させ, 毎週カウンセリングを行った。実験前後に各群の被験者について, RMRおよびDIT試験を実施した。12週間の実験で, 抵抗性運動群の体重と体脂肪量は有意に減少したが, 除脂肪体重量には変化が見られなかった。また,抵抗性運動群のみでRMRおよびDITの有意な増加が見られた。以上の結果から軽度抵抗性運動はエネルギー代謝を増加させ, 除脂肪体重を減らさずに体脂肪を減少させる効果があることが示唆された。
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