看護学生の講義への期待や希望の内容と変化 : 入学時から1年後の縦断調査を通して

概要

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本学は新設校であり,従来からの学生の学習ニーズを明確に把握できていないため,このニーズを探索することが重要であると考え,本学の学生を対象に,講義に対する希望や期待について質問紙による調査を入学時と2年次に実施した。79の有効回答を集計した結果,以下の結論が得られた。1.講義に対する期待や希望を記載した者は,入学時より2年次の方が多かった。2.記載内容をカテゴリー化した結果,入学時・2年次ともに9つの小カテゴリーになり,両者に共通してみられた小カテゴリーは"充実した講義内容","体験談をまじえた講義","楽しい講義"などの6つであった。3.カテゴリーを内容のまとまりで分類した結果,入学時・2年次ともに『教師側へのニーズ』,『学生自身の姿勢』,『その他』の3つの大カテゴリーになった。2年次の方が入学時に比べ,『教師側へのニーズ』の割合が多かった。4.小カテゴリー中の"充実した講義内容"の具体的な記載内容は,入学時に比べ2年次は,「国家試験や実習に生かせるような講義」や「実践に役立つ講義」などの現実に直結した内容であった。
日本赤十字秋田短期大学の論文
1999-03-31