便秘の看護の実践状況と今後の課題
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概要
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便秘の看護の実践状況を把握し, 今後の課題を検討する目的で, 病院および訪問看護ステーションの看護師を対象に調査を実施した. その結果, 便秘の看護はほぼ全員の看護師がよく行う看護であることが示された. 便秘の看護診断に何らかの診断基準を用いている看護師は少なかった. 看護介入の開始時期では, 臨床経験年数の長い看護師が短い看護師に比べて, 初期アセスメントで便秘のリスクをアセスメントし, 早い段階で介入を行う割合が高かった. 看護介入では, 下剤や水分摂取, 浣腸, 摘便の実施頻度が高く, 罨法, 指圧は少なかった. また, 食物繊維の摂取, 摘便は訪問看護ステーションの看護師が有意に多く実施していた. 今後の課題として, 便秘の看護診断に診断基準を活用することや, アセスメントに基づいた方法の選択, 便秘の看護介入の技術向上, 便秘の看護介入の効果を客観的に明らかにする研究の必要性が考えられた
著者
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佐々木 真紀子
秋田大学大学院医学系研究科保健学専攻基礎看護学講座
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滝内 隆子
岐阜大学医学部看護学科
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滝内 隆子
石川県立看護大学
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佐々木 真紀子
秋田大学大学院医学系研究科保健学専攻 基礎看護学講座
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佐々木 真紀子
秋田大学大学院医学系研究科保健学専攻
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