閉経前後の女性の生活および性に関する認識

概要

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閉経前後の女性の生活に関する認識に加え,性に関する認識を調査し,閉経前後の認識の変化について検討した結果,以下のことが明らかになった。(1)生活の認識においては閉経前後で大きな違いが認められた。(2)閉経群の方が健康的で満足度の高い充実した生活の認識を持っていた。(3)未閉経群の方が現在・将来ともに経済的不安が高く,更年期症状を感じている率が高くなっていた。(4)両群とも「おしゃれをしたい」「きれいでありたい」「いつまでも女性として認められたいと」などの女性性は高率となっていたが,異性への関心は低率となっていた。(5)性の認識については,ほとんどの項目において両群の認識に大きな差は認められなかった。(6)閉経群は「生殖性の性」を肯定する率がわずかに高くなっていた(7)未閉経群は性の機能に連帯性を求める率がわずかに高くなっていた以上の結果から,閉経前後の婦人の生活の認識は,従来言われているような暗く重苦しい傾向は少なく,特に閉経後は家庭および社会的にも満足度が高く,生き甲斐を持って充実した生活を送っている姿が浮き彫りにされた。また女性性も持ちつづけていることも明らかとなった。性の認識に関しては閉経の有無にあまり影響されないことが明らかにされた。
神戸市看護大学短期大学部の論文
2001-03-27

閉経前後の女性の生活および性に関する認識

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