<資料>障害者のきょうだいの実情 : 両親のいない障害者のきょうだいの事例を通して
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概要
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本研究の目的は,障害者のきょうだいの実情を一つの事例を通して明らかにすることである。この目的のために,ある障害者のきょうだいに対して面接を実施した。そのきょうだいは,障害者の姉をもつ女性であり,他に健常者の妹を持ち,既に両親は亡くなっていた。すなわち,この女性は中間子であり,家族のなかで母親的役割を演じていた。彼女は,障害者の姉と強い絆を持ち,地域のなかで前向きに生活をしていたが,姉の世話に追われ,婚期を逃すなどの問題も抱えていた。今後,障害者の家族のなかで,両親が亡くなったとしても,きょうだいが障害者の世話のために,彼らの人生が犠牲とならないような福祉的援助を考えて行く必要があると思われた。
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