<資料>在宅における痴呆性老人の家族が抱える問題について

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概要

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本研究の目的は,在宅で痴呆性老人を介護する家族が抱える問題について,文献と事例を通して明らかにすることである。まず,文献を通して,痴呆の定義や症状などを明らかにした。次に在宅で痴呆性老人を抱える家族のケースの事例では,脳血管性痴呆老人を抱えている家族とアルツハイマー型の痴呆性老人を抱えている家族の問題を取り上げた。その結果,脳血管痴呆性老人を抱える家族では,高齢者の徘徊などの痴呆症状に加えて,身体的介護が必要とされ,家族は精神的負担と身体的負担を感じていた。一方,アルツハイマー型の痴呆性老人を抱える家族は,高齢者の記憶障害や異常行動による負担を感じていた。このことから,医療,保健,福祉にかかわる専門家に対しては,痴呆の症状を考慮して,その家族を援助することが必要であることが指摘された。
山口県立大学の論文

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