メラノーマの新しい非侵襲的診断法の開発 : ハイパースペクトルデータに基づくメラノーマ鑑別指標
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概要
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我々はメラノーマの非侵襲的診断法としてハイパースペクトルイメージャ(HSI)を用いた新しい診断法の開発を進めている。HSIにより得られるハイパースペクトルデータ(HSD)は,病変の位置情報とスペクトル情報からなる。前にHSDに基づく鑑別指標を提案したが,今回新しい概念による指標を提案し,その有用性を示す。メラノーマ5例,脂漏性角化症12例,母斑細胞性母斑7例を解析した。病変毎に異なる部位のHSDを複数計測した。HSD毎,各画素のスペクトルに対応するスペクトル角度を求め,その角度の出現確率から計算されるエントロピー指標を新指標とした。新指標がメラノーマとそれ以外の病変を区別できる鑑別性能は非常に高く,感度,特異度はともに90%を超えた。単一で高い鑑別性能を示す新指標は,有用であると考えられた。なお,新旧指標のROC曲線下面積による比較では,新0.96 vs旧0.77となり,新指標の有用性が示された。
- 2011-05-20
著者
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清原 祥夫
静岡県立静岡がんセンター 皮膚科
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清原 祥夫
静岡県立静岡がんセンター 形成外科
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宗田 孝之
早大理工
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宗田 孝之
早稲田大学
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永岡 隆
早稲田大学
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中村 厚
早稲田大学
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清原 祥夫
静岡県立静岡がんセンター
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永岡 隆
早稲田大学理工学術院
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奥谷 悠
早稲田大学大学院
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宗田 孝之
早稲田大学大学院
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